若者の柔軟な発想を生かそうという取り組みです。インターネットで情報を通信する仕組み=IoTを活用し、業務の効率化を図るアイデアを地域の企業と大学生がともに考えるセミナーが開かれました。
「安全面を整えたり、不良品を無くすためにも、異常事態が起こらない製造現場を作れたらなと」

セミナーには岡山県内に事業所を置く製造業3社と、県内で工業系の学部に通う学生10人が参加しました。センサーやカメラなどをインターネットに接続し、製造現場の情報を管理できるIoTは、活用すれば人手不足の解消につなげられるものの、特に中小企業ではコストがかかるなどの理由で導入があまり進んでいません。
セミナーは企業のIoT活用を支援する県が主催するもので、大学生の柔軟なアイデアを募り、高額な機器の更新ではなく、既存の機器にセンサーなどを取り付ける比較的安価な方法を探ります。

「バッテリーを使うくらいだったら有線を引いて電力を取る方がいいのかなと」
(丸五ゴム 工業飛田悠樹さん)
「企業の中でやっていると凝り固まった意見になってしまう。やっぱり新しいアイデアをもらいながら(アイデアを)発散させる場があることは良いことだなと」
(岡山県イノベーション推進班 湯浅聡一さん)
「人が少なくても企業が稼げて、その好循環で、稼げる企業がいるということで人が集まって、活発な岡山を取り戻すというところが目的かなと」
来月にはプレゼンテーションが行われ、優れているアイデアは県が補助金を出して実際に導入されるということです。