中国当局は、アメリカの大手化学メーカーデュポンに対し独占禁止法違反の疑いで進めていた調査を一時停止しました。
中国当局は今年4月以降、デュポンの中国法人に対し独占禁止法違反の疑いで調査を進めてきました。アメリカの関税措置に対する報復の一環とみられています。
この調査について、国家市場監督管理総局は22日、一時停止すると発表しました。理由については明らかにしていません。
5月にスイスで行われたアメリカと中国の協議では、互いにかけ合った関税を大幅に引き下げたほか、中国側の関税以外の報復措置についても一時停止か廃止することで合意していました。今回の対応は、それを踏まえたものとみられます。
また、来週にはスウェーデンで再びアメリカと中国の協議が行われる見通しで、対話する環境を整える狙いもあるものとみられます。
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