■「ウクライナのせいではない」NATOはロシアを非難

実際、10月31日にはこんな例も。ウクライナの隣国・モルドバ。民家の屋根が破損しています。

モルドバの住民
「屋根が落ちて、ベランダは完全に壊れました。物置の窓やドアのガラスも割れました」

これらの被害は、迎撃されたロシアのミサイルの破片によるものと見られているのです。

専門家は迎撃失敗による被害はウクライナ各地でも起きていると指摘します。

防衛省防衛研究所 兵頭慎治政策研究部長
「ウクライナ側もロシア側からのミサイル攻撃に一定程度迎撃に成功しているとは言う。しかしながら100%ではない。一定の確率で迎撃には失敗しているとみられる」

そして、日本時間11月15日午後8時半過ぎ、NATOの事務総長が会見。

NATO ストルテンベルグ事務総長
「事故はウクライナ側の迎撃ミサイルによって引き起こされた可能性が高い。しかしはっきり言うが、これはウクライナのせいではない

攻撃を続けるロシア側が引き起こした結果だと指摘しました。