アメリカ西部カリフォルニア州ロサンゼルスで起きた不法移民の摘発に反発する抗議デモをめぐり、国防総省は現地に派遣していた海兵隊700人を撤収させることを決めました。

先月、ロサンゼルスで起きた不法移民の摘発に反発する抗議デモをめぐっては、一部が暴徒化したため、トランプ大統領がニューサム知事の同意を得ずに州兵およそ4000人の派遣を決定したほか、国防総省が海兵隊700人を派遣していました。

複数のメディアによりますと21日、国防総省は「ロサンゼルスに安定が戻った」などとして、連邦当局が入る建物や関係者を警備していた海兵隊700人を撤収させると発表したということです。

州兵については先週、4000人のうち半数が撤収していますが、残る2000人の今後は分かっていません。

ニューサム知事は自身のSNSで、「トランプ氏はカリフォルニア州の州兵を乗っ取り、政治的パフォーマンスを行っている。この権力の乱用を終わらせる必要がある」などと批判しています。