高校生が企画した戦跡を巡るツアーが21日、岩手県釜石市で行われました。参加した市民らが戦争の歴史と平和の大切さを学びました。釜石の戦跡を巡るツアーを企画したのは釜石高校3年の佐藤凛汰朗さんと中澤大河さんの2人です。

(佐藤凛汰朗さん)
「戦争の歴史を発信することで平和意識の向上とそれと同時に地域の活性化にもつながると考えて」

ツアーには市民らおよそ20人が参加しました。市が1954年に建立した平和像や戦時中の防空壕跡などを見学して回りました。日本と中国の平和と友好を祈る目的で1973年に建立された像の前では戦時中、釜石鉱山に連れてこられた中国人の内124人が亡くなったことが説明されました。

(中澤大河さん)
「釜石は被害だけじゃなくて加害の面でも人に加害を与えてしまってるので被害を受けたところよりも一層この記憶を忘れないようにしないといけないなと思います」
(参加した人は)
「高校生たちが自ら学んでツアーをやってくれるっていうのはほんとうれしいことだと思います」

参加した人たちは高校生の説明を熱心に聞きながら、戦争の歴史を伝え続けることの大切さを感じていました。