利用者数の低迷で存廃が議論されているJR芸備線についてです。列車の増便などを行い、その効果を検証する実証事業がおととい(19日)始まりました。

国の再構築協議会が、芸備線の存続の可能性を探ろうと先週土曜日(19日)から始めたものです。
実証事業では、新見~備後落合間と備後落合~広島間で土日と祝日の昼の時間帯に上下一本ずつ列車を増便。

また、新見市内では矢神駅と野馳駅で、増便する列車の時間に合わせて、道の駅が隣接する市の複合施設や観光名所の鯉が窪湿原などを巡る無料のシャトルバスの運行を始めました。

さらに平日のみの利用可能だった予約型の乗合タクシーも土日と祝日に利用できるようにしています。駅と目的地を結ぶ2次交通の連携を強化していくことで、芸備線の利用者が増えるのか、その効果を検証していきます。
(地域住民)
「けっこう道の駅のパンとかレストランでご飯食べるのが好きなので(この機会に芸備線を)もっと利用したいなと」
(芸備線で通学する高校生)
「便利になっていいと思います」
沿線の住民らは、実証事業で観光客が増え、芸備線の利用者も増えるのではと期待を寄せています。
(道の駅「鯉が窪」駅長 水上真一さん)
「芸備線沿線のいろんなところを訪ねて歩いてもらって、多くの方にこの地域を知っていただきたい」
実証事業は11月24日まで行われます。再構築協議会では事業の結果を踏まえ芸備線を存続させるか、バスなどの代替交通に切り替えるかを議論する方針です。