参議院選挙の投開票がおこなわれ、自民党と公明党をあわせた獲得議席が50議席に満たず、与党で参議院の過半数を割り込むことが確実となりました。ただ、石破総理は続投の意向を示しています。
きのう投票が行われた参議院選挙、自民党は大きく議席を減らしました。
勝敗ラインとしていた与党での50議席獲得には届かず、参議院でも与党の過半数割れが確実となりました。
勝敗の鍵を握る1人区で自民党は14勝18敗となるなど、各選挙区で厳しい選挙戦となりました。
自民党内からは、「これだけ負けたら石破総理の続投は無理だ。自民党だけじゃなく国民が許さない」と退陣を求める声も上がりますが、石破総理は"比較第一党としての責任もある"として、続投する意向を示しました。
石破総理
「トランプさんとの関税交渉、あるいは防災・人口減少・物価高を上回る賃金上昇、多くの課題を抱えています。そういうような国家に対する責任。そういうものもきちんと果たしていかねばならないと思っています」
一方、野党第1党の立憲民主党は、公約に掲げた消費税減税の実現に向け、他の野党と協議を始める考えを示しました。
立憲・野田佳彦代表
「(野党は)消費税減税というところで一致してるわけですから最大公約数でどこまで一致できるか。しっかりと対話して結論を出すように頑張っていきたいと思います」
また、今回の選挙で大躍進を見せているのが、国民民主党と参政党です。
「日本人ファースト」を掲げて台風の目となった参政党は、1議席から大幅に議席を増やし10議席を超えました。
参政党・神谷宗幣代表
「今回予想以上の議席をいただけそうだという状況なので、私は明日からやらないといけないのは、党の体制をしっかり作り直すということだと思います。党の組織を強くするということを真っ先にやりたいです」
また、国民民主党は今回、「手取りを増やす夏」と訴え、4議席から4倍近くに議席を増やしています。
与党が衆参で少数となったことで、国民民主党との連立が取りざたされますが、玉木代表は連立入りを否定しています。
国民・玉木雄一郎代表
「103万円の壁を178万円目指して今年から引き上げる。またガソリンの暫定税率を廃止する。この2つは自民・公明、わが党と3党で合意した。このことを事実上反故にされているというような石破政権とは組むことはあり得ません」
また、社民党から比例代表で立候補したタレントのラサール石井氏の当選が確実となった他、政治団体「チームみらい」が初めて議席を獲得し、党首でAIエンジニアの安野貴博氏が当選確実となっています。
衆参両院で少数与党となることで、石破政権はさらに難しい国会運営を迫られることになります。
石破総理はきょう、自民党の臨時役員会の後、記者会見を開き、今後の方針について、説明する予定ですが、党内には石破総理の責任を問う声も多く、党内をまとめていけるかは不透明です。
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