日産自動車は、神奈川県横須賀市にある追浜工場での生産を2027年度末に終了すると発表しました。
日産を象徴する工場の一つに幕…従業員も2万人削減

「ダットサン・ブルーバード」。神奈川県の追浜工場はこの車と共に1961年から走り始めました。日本のマイカーブームをけん引した「ブルーバード」や、高級セダン「セドリック」なども、この追浜工場が生みの親でした。まさに日産を象徴する工場の一つが幕を閉じることになります。

今回、生産終了となる追浜工場では、コンパクトカーの主力車種「ノート」や「オーラ」を生産していますが、生産できる台数が年間24万台のところ、その半分ほどしか稼働できていないのが現状です。
昨年度の決算は6700億円を超える赤字となる中、今年5月に発表した再建計画では、国内外にある7つの工場を生産中止することになっていて、その一環として追浜工場は九州工場に統合されるのです。また従業員についても、グループ全体の15%にあたる2万人を削減することになっています。