ブラジルの最高裁判所は、クーデターを計画した罪などで起訴されたボルソナロ前大統領が、裁判で有利になるようアメリカと協力し司法妨害を企てたとして、外国の当局者らとの接触を禁止すると命じました。
ブラジルの最高裁は18日、ボルソナロ前大統領に対し、外国の公館や当局者との接触を禁止すると命じました。
また、令状を出し、警察が自宅などを捜索。ボルソナロ氏は足首に電子装置の装着が義務づけられ、週末と夜間の外出が禁止されるということです。
ブラジルにはアメリカが50%の高い関税を課す方針を示していますが、トランプ大統領はその理由について、親交の深いボルソナロ氏の起訴を挙げ、「魔女狩り」だと非難しています。
ブラジル最高裁はボルソナロ氏が自身の裁判で有利になるようトランプ政権と協力して司法に圧力をかけようとしたとしていて、モラエス判事は声明で、今回の措置の理由について、「国家主権は、おとしめられ、交渉に使われるべきものでは決してない」と説明しています。
地元メディアによると、ボルソナロ氏の弁護士は「驚きと憤りをもって受け止めている」との声明を発表し、遺憾の意を表明。
一方、ルラ大統領は17日、トランプ氏の一連の対応について、「容認できない脅迫」と批判していて、両国関係のさらなる悪化が懸念されています。
今回のボルソナロ氏への措置を受けて、アメリカのルビオ国務長官は18日、ブラジル最高裁のモラエス判事ら担当裁判官とその家族に対するアメリカビザの即時取り消しを命じたと発表しました。
ルビオ氏は声明で、ボルソナロ氏の裁判によって、ブラジル国民だけでなく国境を越えてアメリカ国民の基本的人権までもが侵害されていると強く非難しています。
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