「さそり」の元メンバー、宇賀神寿一さん。自宅アパートのテレビで、リーダー・黒川芳正受刑者を含む、3グループの一斉逮捕を知った。

宇賀神寿一さん
「これはえらいことになったと」

宇賀神さんは桐島容疑者のアパートに駆けつけた。

宇賀神寿一さん
「桐島のアパートに行って。桐島はテレビなかったんですね。とにかく『ここも危ない』ということで(アパートを)出た」

捜査の手が及ぶことを恐れ、互いのアパートを見張り合った2人。宇賀神さんのアパートに捜査員の姿を確認すると、2人はあてもなく町を彷徨ったという。

宇賀神寿一さん
「歩いているうちに僕らの後ろついてくる2人がいて、『タクシーで新宿まで出るぞ』と。新宿の芝生の上でごろ寝しながら『俺たちは一体どうしたらいいんだ』と」

新宿周辺で安い宿を転々とした2人。変装のため、宇賀神さんは桐島容疑者の長髪にハサミを入れた。

宇賀神寿一さん「とにかく髪を切れば何とか分からないだろうと。桐島とも確認して『髪を切ろう』と。横滑りしちゃうんだよ刃が。とにかく散切り頭に短くしてあげた」

新聞で、指名手配されたことを知った2人は別れて逃亡することを決めた。

宇賀神寿一さん
「慌てたね。その時に一緒にいるのはまずいというので、一旦別れて逃げようとなった。また再び会おうと」

2人は再会を約束するも、宇賀神さんは7年後に逮捕され、懲役18年の判決が確定した。

メンバー2人が逮捕された一方、桐島容疑者は逃亡生活を続けました。