岩手県花巻市にある水田で、地元出身の作家、宮沢賢治の作品をイメージした田んぼアートが見ごろを迎えています。

花巻市石鳥谷町八幡にあるこの水田では、地域の活性化に取り組む「八幡まちづくり協議会」が中心となり、平成22年から(令和2年はコロナ禍で中止)田んぼアート制作に取り組んでいます。
およそ25アールの水田をキャンバスに見立て、「べにあそび」「ゆきあそび」「あかねあそび」など、茎の色が違う7種類の稲を使って巨大なアートを作り、来る人の目を楽しませています。
題材は主に地元出身の作家、宮沢賢治の作品をモチーフにしており、これまでに「風の又三郎」「注文の多い料理店」「やまなし」などを題材にしてきました。
今年の題材は、天真爛漫な子ウサギのホモイが主人公の童話「貝の火」です。
2025年は5月28日に測量、5月31日と6月1日に田植えを行い、現在見ごろの時期となっています。

ホモイとお父さん、お母さんの三人(童話の中では「匹」ではなく「人」で表現されています)のうさぎと、宝珠の中で赤や黄の「貝の火」が燃えている様子が田んぼの中に浮かび上がり、表現されています。

すぐそばにはJR東北本線が走り、車内からも田んぼアートを楽しむことができます。

この田んぼアート、8月上旬ごろまではこの景色が楽しめるということです。