愛媛県愛南町にある、旧日本軍の戦闘機、「紫電改」展示施設を建て替えるため、県が今月1日から始めたクラウドファンディングにすでに2300万円近くが寄せられ、目標のおよそ6割に達していることが分かりました。

「紫電改」は、太平洋戦争末期、旧日本軍が零戦に代わる新たな戦闘機として開発した航空機で、愛南町沖から1979年に引き揚げられ、国内で唯一、町内にある県営の施設で展示されています。

県は、老朽化にともなう施設の建て替え費用が計画を大幅に上回ったため、3800万円を目標に今月1日からふるさと納税型のクラウドファンディングで寄付を募っています。

県によりますと、けさ8時の時点で全国の954人から目標のおよそ6割にあたる2272万円が寄せられ、寄付者からは未来への継承や平和へのメッセージが届いているということです。

クラウドファンディングは9月5日まで行われ、返礼品には、紫電改をモチーフにした靴などが用意されていますが、制度上、県内に住む人は受け取れないということです。