契約金は家族のために
仮契約の当日、浅野は午前7時30分に登校。野球部を引退してからも「早く家を出たい派」だという浅野の朝は、早い。浅野選手:
めっちゃ太ってないですか?ご飯食べたら90kgになったりする。ガチ、ヤバいっす。
身長171cmと小柄ながら、鍛え抜かれた強靭な体から高校通算68本塁打を記録。そのパワーを生み出してきた公表86kgの体重が少し増えたようで、浅野は気にするようにお腹をさすった。
記者:
今日は仮契約で、巨人の門を叩くという日ですけど、心境は?
浅野選手:
ジャイアンツの帽子、他の人の仮契約を見てたら、ユニフォームを着たり帽子を被ったりっていうのがあったので。ユニフォームを着たことなかったので、そこでちょっと実感とかが湧くのかなとは思ってます。
仮契約を控えた授業前、キャッチボールをしながら話したのは、推定1億円の契約金の使い道について。
浅野選手:
そんな大金を使ったり、触ったことが無いので、とりあえず親に預けてみんなで使おうかなと思っています。お母さんはずっと家が欲しいって言っていたので、始めは買えないかもしれないですけど、ちょっとずつ頑張って買ってあげないかんと思います。お姉ちゃんは来年就職するので「車が欲しい」と言っていた。高いですね、浅野家の要望は(笑)。
弟には来年、野球道具とか買ってあげたいなと。そんな頻繁には買わないですけど、目標を立てさせて、達成したらグローブとかバットとか。お父さんは自分のものを買わずに、全部僕とかが買えるようにしてくれてたんで、服とか時計とか何か買ってあげたいなとは思います。
ちなみに、自身が欲しいものは「ちょっといい財布」だという。
指導を受けた憧れのイチローさんと同じ背番号「51」
浅野選手:
イチローさんに指導してもらったのでそのつながりを感じます。近づけるように頑張ろうと思います。あんまりプレッシャーを感じないようにして、まあいつか「浅野と言えば51」って言われるくらい、しっかり頑張っていければなと思います。焦らずにゆっくり、まずは環境に慣れながらいけたらいいかなと思います。
記者:
不安とかはありますか?
浅野選手:
不安は、喋り方がおかしくならないかな…めっちゃ恥ずかしくないですか?こっちに帰ってきて標準語になってたら。
記者:
東京に行ってからを心配するんじゃなくてこっち(香川)に帰ってきて?
浅野選手:
向こうは慣れるというか、多分移ってしまうんすよ、喋ってたら。ずっと1年間いたら。年末とかにこっちに帰ってきて標準語になってたら多分めっちゃ笑われますよ。使い分けたいです(笑)。
その後、契約金1億円、出来高5000万円、年俸1200万円(いずれも推定)で仮契約を終えた浅野は、会見で力強く決意を語った。
学生生活も残り4か月。プロの世界へと羽ばたく高校生が描く未来は―。
浅野選手:
自分もプロの世界で活躍して子どもたちに「浅野選手のようになりたい」とか、「浅野選手みたいにホームランを打ちたい」と言ってもらえるように一生懸命努力していきたいと思います。
◆浅野翔吾(あさの・しょうご)
2004年11月24日生まれ、香川県高松市出身、171cm・86kg。右投げ両打ちの外野手。屋島スポーツ少年団で野球を始め、屋島シーホークス、屋島中では捕手を務めた。U-15日本代表でBFAアジア大会優勝に貢献。高松商では1年夏からレギュラー。2021年12月にイチロー氏から指導。2022年夏の甲子園では準々決勝で近江に敗れるも、10打数7安打、打率.700、3本塁打、打点6、3四球2死球の出塁率.800をマーク。U-18W杯代表。高校通算は68本塁打。2022年ドラフト1位で巨人から指名を受け仮契約。














