サハラ砂漠で見つかり史上最大とされる「火星からの隕石」がニューヨークで競売にかけられ、およそ7億8000万円で落札されました。

競売大手・サザビーズで16日に落札された「火星からの隕石」は、おととし、西アフリカのサハラ砂漠で発見されたものです。

サザビーズによると、重さは24.6キロで、これまで地球上で見つかった400個の“火星の隕石”のなかで「最大」だということです。

落札価格は529万6000ドル=およそ7億8000万円で、出品者・落札者ともに明らかにされていません。

この隕石は火星に小惑星が衝突した際に発生し、2億キロ以上を移動して地球に落下したとみられます。

競売大手・サザビーズの担当者
「隕石が無事に大気圏を通過し、海ではなく砂漠に落下したこと、隕石であると認識できる人によって発見されたことは信じられないことです」

サザビーズは「この隕石は地質学的なタイムカプセルで、火星そのものを理解するための鍵となるものだ」としています。