青森県弘前市で15日午前、76歳の女性がリンゴ園でクマに襲われ、目や頬などにけがをしました。今シーズン県内で初めての人的被害です。
河村庸市 キャスター
「大きい通りから、およそ1kmほど山あいにあるリンゴ園で被害が起きました。女性は農作業の休憩中に襲われたとみられています」
被害に遭ったのは、弘前市大和沢のリンゴ園で作業をしていた76歳の女性です。
市によりますと、15日午前10時前、女性が園内で休憩していたところ、背後からクマに襲われたということです。
女性は右の目や頬、腕をけがして病院で手当てを受けています。
県内で今シーズン、クマによる人的被害が確認されるのは初めてです。
警察や市の職員、猟友会などが出動して警戒にあたりましたが、その後のクマの行方は分かっていません。
現場から500mほどにある農協の施設の担当者は…。
JAつがる弘前やさい育苗センター 原子大輔 育苗係長
「うちの施設は作業員がたくさんいるので、集団で仕事しようと伝えながら注意喚起したい」
県によりますと、2025年のクマの出没件数は583件で前の年を226件上回っています。相次ぐ人里での目撃に、県はツキノワグマ出没警報を発表していて、警戒を呼びかけています。