BPO=放送倫理・番組向上機構はTBSテレビが去年10月に放送したバラエティー番組「熱狂マニアさん!」について、「放送倫理違反があった」との判断を示しました。

去年10月19日に放送されたTBSテレビの番組「熱狂マニアさん!」では、大手の家具会社の商品に熱中している7人が登場し、会社の商品を使った時短料理や収納テクニックなどを番組全編にわたって取り上げました。

登場したのは、この1社のみで番組内では会社のロゴマークがほぼ常時出ていたほか、30秒のコマーシャルも2回流れました。

BPOの放送倫理検証委員会は、きょう公表した意見書で、「番組と広告の識別に関して番組制作者の認識が甘く、視聴者から疑念を持たれる可能性が高い内容が放送された」などと指摘。番組と広告の識別について定めた民放連の放送基準に反しているとして、「放送倫理違反があった」との判断を示しました。

TBSテレビは「BPOの意見を真摯に受け止め、番組と広告の識別について番組の制作から放送に至る過程において適正な対策を講じ、視聴者の皆さまの信頼回復に努めてまいります」としています。