参議院選挙シリーズ「1票が“変える”未来」。沖縄選挙区からは5人が立候補していますが、今回は奥間亮さんの経歴や主な政策をお伝えします。

オリジナルの応援ソングとともに登場した奥間亮さん。自民党公認、公明党の推薦を受けて、初めての国政選挙に挑みます。

▼奥間亮 候補
「元々大学生で政治を志して、立候補するまでの間、警察官で修業をしようと、警察官になった。そして26歳で(那覇)市議会議員選挙に出て初当選して、警察官時代に直面した福祉を専門的に学ぶために社会福祉士(の資格)を取った。このエピソード、皆さんが知っていただけるようになってきました」

那覇市出身で、現在38歳の奥間さん。琉球大学在学中に政治家を志し、26歳で那覇市議会議員選挙に初挑戦。3期連続で当選してきました。

過去2回の市議会選挙ではトップ当選を果たし、自民党沖縄県連の青年局長を務めるなど、若手のホープとして実績を積んできました。

奥間亮 候補(当時那覇市議)
「子どもの貧困問題とかねて、色々な課題もありますから、そういったのもしっかり、放課後の居場所とかですね、たくさんありますけど、進めていきたいと思います」

2010年の島尻安伊子さん(現衆議院議員)の当選を最後に、参議院選挙では苦杯をなめ続けている自民党。来年に控える県知事選での県政奪還を見据え、選考会では“勝てる候補”を選ぶため、協議を重ねてきました。

▼自民党県連・座波一 幹事長
「公認候補予定者としてですね、決定したのは、隣にいる、奥間亮氏と決定しました」

奥間亮 候補(当時那覇市議)
「この沖縄の未来のために、身を挺して、私のできることを全力で尽くしていく。この決意に変わりはありません」

この約2か月後、正式に出馬を表明した奥間さん。自らの強みについて、こう語りました。

▼奥間亮 候補
「私は警察官の現場を経験した。そして、社会福祉士としての専門性をもつ。そして県議会、首長の先輩方ではないけれども、住民に一番近い(市議会)議員として働かせていただいた。私の持ち味、私の経験、私こそやるべきことというものを、自問自答しながらやっていきたい」

そして迎えた公示日、奥間さんが第一声の地に選んだのは、祖母の故郷である宮古島でした。

▼奥間亮 候補
「離島の皆さんがどれだけ大変か。そして逆に言うと、離島を伸ばすことで沖縄がどれだけ伸びていくか。宮古島や離島の皆様にお役に立てる候補者は私しかない。この確信を持って戦って参ります。皆さんよろしくお願いします」

政策の「一丁目一番地」に離島振興を掲げる奥間さん。宮古の言葉で「不屈」を表す「アララガマ」の鉢巻きを巻いて、気勢を上げました。

公示日翌日には石破総理が沖縄入りし、奥間さんへの支援を呼びかけました。奥間さんはその会場であえて、普天間基地の辺野古移設をめぐる問題について言及しました。

▼奥間亮 候補
「安倍総理大臣は沖縄に来て、『申し訳ない』と、県民投票で(辺野古埋め立て反対の)結果も出たけれども、『大変申し訳ない』と(言うべきじゃないか)。移設がなぜ必要なのかっていうのをちゃんと丁寧に説明するべきじゃないかと、こうした姿勢が問われているんじゃないかと友人に言われました。私もそういうふうに思って(那覇市議会の)意見書にそういうふうに反映させていただきました。沖縄の自由民主党はほかの自由民主党と違うと、沖縄の保守は本土の保守と違うと」

公示後初めて迎えた週末。県内各地を遊説して回り、支援を呼びかけました。カメラマンが追いつけないほど駆け回って、支援者と握手を交わします。

――体力的にどうですか?
▼奥間亮 候補

「体力は大丈夫です。自信があります。ただスタッフが…心配です。休み休み、みんなと一緒に頑張っていきます」

那覇市議から国政への挑戦。家族の後押しも力に、選挙戦を戦います。

▼奥間亮 候補
「(家族は)こうなるだろうねとは思ってたよみたいな、大変だけどしょうがないんじゃない、みたいな。だから今まで一番応援してくれていましたかね。(自民党への)逆風の事も感じながら、逆に自民党しっかりしてよとか、奥間亮さんだったら応援するよとかですね、そうした声もあると思います。警察官出身、社会福祉士、市議会議員12年、そこも見ていただいて、奥間亮さんだったら、自民党は嫌だけど奥間亮さんだったらという声もすごくいただいているので、そういった反応を感じているかなと思います」

参議院選挙沖縄選挙区にはこのほか、政治団体NHK党の真喜志雄一さん、参政党公認の和田知久さん、無所属の高良沙哉さん、無所属の比嘉隆さんが立候補しています。