長崎原爆の日まで1か月となった9日、サッカーJ2V・ファーレン長崎の選手らが被爆者の講話などを通して原爆や平和について学びました。

V・ファーレン長崎は、被爆地・長崎のプロスポーツチームとして10年前から毎年この時期に平和学習を行っています。

日本被団協代表委員・田中重光さん「原子爆弾によって人間らしく生きることも、また人間らしく死ぬこともできませんでした」

選手らは被爆者の話を聞いたあと原爆資料館へ移動し、平和活動を行う高校生らの案内で核兵器の恐ろしさを学びました。

高校生「壁にあるじゃないですか。壁に熱風で張り付いてしまってそれで」
選手「まじ」

V・ファーレン・山口蛍選手「自分は本当に無知だったなと思いますし、(被爆者の方の)体験を聞けて本当に貴重な機会だったと思います」

V・ファーレン・安部大晴選手「(被爆)80年という年ですし、(8月9日は)本当に自分たちがプレーで示せる一番大事な日だと思うので、そこは言葉で何かというよりはプレーで今サッカーができている幸せだとかを発信していきたいと思っています」

見学の後は平和祈念像前で原爆犠牲者に花を手向け、平和の発信に向けた決意を新たにしていました。

高木琢也監督「我々が活動をすることによって平和的なものを発信していけるようなものになっていくんだなということを、クラブとして責任感と使命感を強く感じました」

V・ファーレンは8月9日にホームで行われる札幌とのリーグ戦を「平和祈念マッチ」として開催する予定で、選手による平和宣言も行われるということです。