山口県美祢市は秋吉台を中心とした「Mine秋吉台ジオパーク」の「ユネスコ世界ジオパーク」への認定を目指しています。国連の教育科学文化機関、ユネスコの審査員2人が訪れ現地審査が始まりました。

「ユネスコ世界ジオパーク」は特徴的な地質や地形の価値をユネスコが認定するもので、保護や教育、持続的な開発などについて審査が行われます。2人は秋吉台の地質を解説するジオツアーを視察しました。

ツアーのガイドは酸性の洗剤を雨に見立ててカルスト地形の成り立ちや、1000人以上が参加する「山焼き」が地域を挙げた取り組みであることを説明していました。

ユネスコ審査員 ジュンボ・ワンさん
「80年も90年も前から人々が研究や活用にあたっていたことがよく分かった」

「Mine秋吉台ジオパーク」は2015年9月に日本ジオパークに認定されました。現在は「ユネスコ世界ジオパーク」の認定を目指していて、去年の書類審査を経て最終段階といえる現地調査にこぎ着けました。

Mine秋吉台ジオパーク推進協議会 神田高宏事務局長
「世界審査を受けるまでになった。ぜひともユネスコ世界ジオパークに認定してほしい」

現地審査は7月12日までで、ユネスコのジオパーク委員会の審議を経て、来年春ごろに結果が出るということです。

国内では阿蘇や隠岐など10か所が「世界ジオパーク」に認定されています。秋吉台が認定されれば11か所目で、世界各地のジオパークと保全や活用に向けた知見を共有できるということです。