9日、山口県上関町の上関小学校で「真夏の卒業式」が開かれました。

卒業したのはマダイとクルマエビあわせて11匹です。6月に入学し、3・4年生の児童が約1か月間、育ててきました。

入学した時、2.5センチほどだったマダイはおよそ6センチに。1センチくらいだったクルマエビは、5センチほどに成長しました。

すっかり大きくなった仲間に手作りの卒業証書を渡したあとは、けんかしないよう、別々の場所から海に放しました。

この取り組みは豊かな海を維持するための活動や、命の大切さを知ってもらおうと、光・熊毛地区栽培漁業協会が開いているもので今年で5回目です。

3年生の児童
「海でも元気に育ってねっていう気持ちで放した」

光・熊毛地区栽培漁業協会 谷村誠児事務局長
「魚たちは海で1人で生きていけるよう旅立っていきました。子どもたちも魚たちに負けないように大きく成長していってほしい」

児童らは協会が育てたものも含め、約2000匹のマダイとクルマエビを放流しました。