まもなく、夏の甲子園を目指した球児たちの熱い戦いが始まります。イブニングニュースでは、シリーズで岡山・香川の注目校を紹介しています。きょうは、春の中国大会の王者・倉敷商業です。

(佐藤拳吾キャプテン【画像①】)
「チームのためにというのを常に考えてやっていきましょう!」

【画像①】

聖地への執念が、気迫に満ちた練習にも表れています。

「負けたくねーぞ!終わったら戻ってこんぞ!」

(4 佐藤拳吾主将(3年)【画像②】)
「この代で絶対に甲子園を勝ち取りにいくという思いは、この学年非常に強いので、その気持ちを全面にこの大会で出していきたいと思います」

【画像②】

1931年創部。甲子園には春・夏合わせて15回の出場を誇る倉敷商業野球部です。今年の春の岡山大会では優勝。勢いそのままに14年ぶり3回目となる中国大会の王者にも輝きました。

しかし、現役選手たちにはこれまで立てていない舞台があります。

(6 佐々岡優翔選手(3年)【画像③】)
「この2年ずっと悔しい思いをしてきたので最後の年、最後の夏で絶対にこのメンバーで甲子園に行きたいです」

【画像③】

4年前の夏を最後に甲子園から遠ざかっています。

新チームで臨んだ去年の秋は、中国大会に進出するも、守りのミスが響き準々決勝で敗退。センバツ出場を逃した悔しさをバネにこの冬、守備力を磨いてきました。

(梶山和洋監督(38)【画像④】)
「一から守備のことを鍛え直して多くの時間を守備に割いてきたので、点が取れなくても、しっかり守って勝機を伺うというそういう練習をしてきて。そういう野球が春(の岡山大会)、中国大会とできたかなと思っています。全国でも戦っていけるだけのそういう辛抱強さは兼ね備えてくれているかなと思います」

【画像④】

大黒柱は左腕の小林。力強いストレートと、キレのあるスライダーを武器に春の大会では18イニングを投げ、失点はわずか1と好投。大一番を前に準備万端です。

(1 小林陽翔投手(3年))
「初戦から全部自分が行くんだという気持ちで一つ一つ勝っていって自分が優勝の立役者になりたいです」

【画像⑤】

リードするのは去年の夏も正捕手を担った妹尾。経験豊富な扇の要が自慢の守備を牽引します。

(2 妹尾大弥捕手(3年)【画像⑥】)
「守備からリズムを作って攻撃をしっかりするという、変わらず守備というところをこだわって夏も頑張りたいと思います」

【画像⑥】

春季大会では、チーム打率3割越え。その強力打線を引っ張るのは、3番ショートの佐々岡です。

勝負強い打撃が魅力の県内屈指の内野手が、高校最後の大会に挑みます。

(6 佐々岡優翔選手(3年)【画像⑦】)
「先輩たちの分も、サポートに回ってくれている3年生、2年生、1年生の分もしっかり自分たちが代表して恥じないように倉商を背負って頑張っていきたいと思います」

【画像⑦】

佐々岡とクリーンナップを形成するのは、広角に長打を放つ田邊と、飛距離抜群の和田。そして、切り込み隊長はミート力が光る1番の吉森です。

(8 吉森晴一選手(3年)【画像⑧】)
「全試合初回の先頭で出塁して1回に一点取るつもりで自分がチームを引っ張っていくという気持ちで打席に立ちたいと思っています」

【画像⑧】

(7 田邊大登選手(3年)【画像⑨】)
「チャンスの場面でチームのために一本だせればいいなと思います」

【画像⑨】

3年生の背に描かれた「煌(きらめき)」の一文字。この夏、部員全員がそれぞれのポジションで光り輝きます。

【画像⑩】

4年ぶりの甲子園をかけた倉敷商業の初戦は今月16日。倉敷青陵と津山の勝者と対戦します。

「さー元気出していこう!」