■陸上・日本選手権 最終日 男子5000m決勝(6日、東京・国立競技場)

男子5000mでは井川龍人(24、旭化成)がシーズンベストの13分37秒59で初優勝を飾った。世界陸上参加標準記録(13分01秒00)に及ばずも激戦を制した。

井川は13分55秒38の組4着で予選突破。決勝は残り1周でアジア選手権銅メダルの森凪也(26、Honda)とトップを争うデッドヒートに。最後の直線に入ったところでサングラスを上げラストスパートをかけた井川は森に僅差で競り勝ちレースを制した。森は13分38秒56で2着。ラスト1周で加速する力走も井川に追い抜かれ後退した。

井川は1月のニューイヤー駅伝でアンカーとして圧巻のラストスパートでHondaを振り切り旭化成を5年ぶり26度目の優勝に導いた。5月に行われたゴールデンゲームズinのべおかでは13分40秒75をマークしている。

レース後、井川は「こういう舞台で優勝するのがトラックレースで初めてだったので、すごく嬉しかったです。僕の持ち味はラストスパートって思ってたので本当に最後の勝負のところまで息を潜めて、自分がいけるって思ったところで一気に出るっていうのが想定していたレースでした」と振り返った。