世紀の大改修が行われている弘前城で、発掘調査の結果、天守台付近では築城されてから3回、大規模な造り変えていたことがわかりました。

青森県弘前市は4日、弘前城の天守台の発掘調査の結果を発表しました。今回の調査では、1611年に築城されてから、大規模な造り変えた跡が見つかりました。このうち、1700年代中ごろ以降の地層では、柱の穴が2つ、それに柱を支えるための礎石の跡などが確認されました。また、柱の穴からはかわらなどが見つかっています。このほか、別の年代の地層にも造り変えたあとがあり、天守台付近では築城されたあと現在の天守を含め3回大規模に造りかえていたことがわかりました。

※弘前大学関根達人教授
「築城と(現在の)天守が造られたときをあわせると、4つの時期の変遷が今回の発掘で分かりました。訪れる人たちに天守の下には歴史が埋もれていることを、知っていただける工夫をしていければ」

大改修のため場所を移している弘前城の天守は2026年度にもとの天守台へ戻される予定です。