トランプ氏をめぐっては、実業家のイーロン・マスク氏との対立も注目されています。マスク氏が新党の立ち上げを示唆すると、トランプ氏がマスク氏の国外追放を検討するなどと述べ、応酬が続いています。

3日、アメリカ議会下院が可決した「一つの大きな美しい法案」。

トランプ政権が1期目に導入した、▼所得減税の恒久化のほか、▼国境対策の強化、▼飲食店の従業員らが受けとるチップの免税など、政権の主要な政策が軒並み盛り込まれています。

アメリカ トランプ大統領
「法案で、この国はロケットのようになる。本当に素晴らしいことだ」

ただ、超党派の議会予算局の試算では、法案が実行されれば、財政赤字が今後10年間で3兆4000億ドル、およそ490兆円も増加するとしています。

この法案に異を唱えているのが、実業家のイーロン・マスク氏です。

イーロン・マスク氏
「無駄遣いで、廃案にすべきだ」

ムダ削減を進めてきたマスク氏は、法案が政府の財政を悪化させると強く批判。すると…

アメリカ トランプ大統領
「非常に失望している。イーロン(・マスク氏)は法案の内容をここにいる大半の人たちよりも、よく理解していたから」

イーロン・マスク氏(SNSの投稿)
「恩知らず」
「私がいなければ、選挙に負けた」

両者の罵り合いにまで発展していました。

さらに、先月30日には…

イーロン・マスク氏(先月30日の投稿)
「アメリカ党を作る」

マスク氏が法案が可決されれば、新党をつくると表明。これにトランプ氏は…

アメリカ トランプ大統領
「(Q.マスク氏を国外追放する?)検討する」

法案はトランプ氏が4日に署名して成立する予定で、マスク氏の次の一手が注目されています。