来年7月に建国250年を迎えるアメリカでは、トランプ大統領が大規模な祝賀行事の開幕を宣言しました。アイオワ州の会場から中継です。

トランプ大統領は屋外会場で開かれていた建国250年の開幕イベントで先ほど演説し、大型イベントを立て続けに開催していくことを発表しました。

アメリカ トランプ大統領
「我々は建国250周年を祝う誕生日パーティーを開く。見たことのないものになるだろう。『アメリカの英雄たち』を称える国立の庭園を正式にオープンする。最も偉大なアメリカ人たちの銅像が並ぶ広大な庭園になる」

トランプ大統領は来年7月4日の建国250年を記念した250人の英雄を称える庭園の建設を発表。庭園には、初代大統領のワシントンや奴隷解放宣言のリンカーンら歴史上の偉人のほか、エルビス・プレスリーら芸能人の銅像も展示される予定です。

賛同の声がある一方で、銅像に芸能人が多く含まれることに「建国の歴史との関係が薄い」との疑問の声も上がっています。

また、会場近くではトランプ政権に反対する集会が開かれ、「行事の私物化だ」との批判の声が聞かれました。

反対集会の参加者
「私たちの国やその功績を祝うことは大切だと思います。アメリカは素晴らしい国です。でも、トランプは国民のためではなく、大統領であることを祝うことや自分の利益のためにやっていると思います」

本来は国の一体感を高めるはずの建国250年のイベントをめぐっても、トランプ政権下でのアメリカ国内の分断がさらに深まる状況になっています。