ロシアによる侵攻が続くウクライナがアメリカの企業とドローン生産を拡大させる契約を結んだことが明らかになりました。

ウクライナのゼレンスキー大統領とウメロフ国防相は3日、訪問先のデンマークで、アメリカの企業「スウィフト・ビート」社と、ドローン生産を拡大させる契約を締結したと明らかにしました。

契約は、ウクライナに対して最新式のドローンを原価で優先的に供給するというもので、今年は迎撃ドローンを中心に数十万機を生産し、来年はさらに増やす予定だということです。

ゼレンスキー氏はロシアの「自爆ドローンを大量に迎撃することを楽しみにしている」と期待を示したうえで、ウクライナの防衛企業が新たな技術提供を受けることで、国内でのドローン生産の拡大にもつながると強調しました。

ロシアが攻撃を激化させるなか、トランプ政権が兵器の供給を一部停止したとアメリカメディアが報じていて、ウクライナは兵器不足への対応が急務となっています。

ウクライナ ゼレンスキー大統領
「アメリカとの二国間の軍事支援について、あすか近日中にトランプ大統領と協議したいと考えている」

ゼレンスキー大統領はアメリカからの兵器供給が一時停止していることについて、「近くトランプ大統領と協議したい」との意向を明らかにしました。

また、トランプ大統領とロシアのプーチン大統領が会談を行うとの情報を踏まえ、ゼレンスキー氏は戦争終結のためには自身を含めた「首脳レベルでの会談が必要だ」との認識を改めて示しました。