「フグはえなわ漁発祥の地」とされる山口県周南市の粭島で3日、地元の子どもたちがトラフグの稚魚を放流しました。

周南市の鼓南小学校と中学校の児童、生徒18人が参加しました。

トラフグの稚魚は下松市栽培漁業センターで体長13センチほどに育てられた約2000匹です。子どもたちは稚魚をバケツリレーで砂浜まで運び、波打ち際からゆっくりと海に放しました。

子どもたちが参加する放流事業は、市や県漁協協同組合などが資源確保を目的に1996年から続けています。

6年生児童
「フグの元気がすごいな」

5年生児童
「全部、大きくなってほしい」

粭島は「フグはえなわ漁」の発祥の地とされ、フグ漁が盛んな地域です。しかし、漁師の高齢化や燃料の高騰などで、トラフグの漁獲量は減っているといいます。

放流された稚魚は、来年の秋には約30センチに成長するということです。