3日、バイオマス発電の燃料になる木質チップをつくる「錦バイオマスセンター」が山口県岩国市に完成しました。

関係者がテープカットで完成を祝い、粉砕機のスイッチが入りました。「錦バイオマスセンター」は岩国市錦町の市有地に県東部森林組合が建設しました。

森林の作業では利益にならない切りくずや枝葉などが放置され、山の環境を悪化させたり、川の流れをせき止めたりすることが全国的に問題となっています。

センターでは枝葉などを資源として活用し、丸太と一緒に粉砕することができます。細かく砕けなかったチップは回収して粉砕し、すべてを木質チップに加工します。

山口県東部森林組合 兼近政士組合長
「森林を制御して、そのすべてものが有効利用できるということになると環境面で今までの日本の林業をまったく180度変えるような林業の政策になる」

年間2万8000トンを加工でき、林業専門の事業体が建設した施設としては全国で最大級の規模ということです。