目撃相次ぐ クマの移動ルート

最初に目撃されたのは、30日午後1時すぎ、JR福島駅から1キロほどの福島市方木田の荒川の河川敷でした。その後、クマは荒川の東へ移動し、阿武隈川との合流地点の近くで市の職員が一度麻酔銃を命中させましたが、クマはその後、南東方向へ移動しました。

そして、1日午前5時ごろには、福島市南町の鳥谷野橋付近、そして1日午前11時半ごろには福島市八木田の河川敷でも、同じ固体とみられるクマが目撃されました。かなり市街地に近い場所でクマが移動していたということになります。

では、実際にクマと遭遇した場合、どうすればいいのか?クマの生態に詳しい福島大学の望月翔太准教授に正しい方法を聞きました。

望月さんによりますと、走って逃げるとクマは好奇心を持って追いかけてしまうので、襲われてしまうということです。そのため、致命傷になり得る頭を守り、うずくまることが最善です。

そして、クマ対策として最も知られる「クマ鈴」は、望月さんは「1つではなく複数つける」ことを勧めています。人が1人ではなく、複数人いるとクマが錯覚するので、より遭遇するリスクを下げられるということです。

最も大切なのはクマとの遭遇を避けることなので、この機会に対策を取るようにしましょう。