27日、山口県内は早くも梅雨明けし、30日は厳しい暑さとなりました。観測史上最も早い夏の到来に、流通業界は期待を示しています。
27日に発表された、観測史上最も早い梅雨明け。30日の岩国市広瀬の最高気温は36.1度を観測し、きのう・きょうと熱中症警戒アラートが発表されるなど、早くも危険な暑さとなっています。
丸久 石田達雄 商品統括部長
「びっくりしましたけれど喜びましたね」
(Q最初に頭を巡ったのはどんなこと?)
「いろんなものがしっかり売れるなというかたちで」
スーパーのアルクなどを展開する、丸久の商品調達の責任者・石田達雄商品統括部長です。
石田部長
「梅雨明けまでに通常ならいろんな夏物商品を販売する、あらかたの数量を消化しておきたいというのはあったんですけど、なかなかそれができずにどうしようかと思っていた。早めの梅雨明けだったので助かってる状況です」
スーパーでは、夏に売れる商品を梅雨ごろからそろえ、消費者が夏に備えて購入するというのが例年の動きでした。今年は売れ行きの出足が遅めだったと言います。
夏に売れる商品は、そうめんなどの乾麺やめんつゆ、ペットボトル入りの飲料やビール類、かき氷用の氷蜜などです。これから夏本番で売れ行が期待されますが、その一方で心配事もあります。
石田部長
「計画的に製造されている商品が、こんなに早く販売チャンスが巡ってきて、夏まで本番まで持つのだろうかというところは若干気にしましたね」
季節商品は売れる時期が限定されるため、あらかじめ数量を計画して生産されます。追加生産をされないことがあることから、仕入れ先と調整をしているということです。消費者にとって最も気になるのは、野菜などの作柄です。
買い物客
「夏野菜は今からおいしくなるというか、大きくなる時期だから…」
別の客
「米が育つのかなとか、水不足で大丈夫かなって。野菜もそうですね」
石田部長
「産地の情報は大きくならないとか、色づきが悪いとかはありますけど、いまのところ相場を見る限り変化はないですね」
ナスやトマト、キュウリなど夏野菜は各地の産地から仕入れているため、一部で不作となっても商品が棚から消えるほどではないとみています。一方で、スイカのほか焼き肉やステーキ、ウナギなどのスタミナ食は、暑くなればなるほど売れ行きもよくなるとして、今年の「長い夏」に期待を寄せています。