パレスチナ自治区ガザへの侵攻を続けるイスラエル軍は、ガザ北部の住人に退避を求めました。侵攻範囲を拡大させる狙いで、さらなる犠牲者の増加が懸念されます。

イスラエル軍は29日、ガザ北部のガザ市などの住人に対して南部への退避を求めました。町の中心部にまで侵攻範囲を拡大させるとしていて、イスラム組織ハマスとの戦闘を激化させるものとみられます。

こうしたなか、中東アルジャジーラは29日、病院関係者の話として、過去24時間のガザでの死者が72人に上ったと報じました。イスラエル軍はガザ全土への攻撃を続けていて、犠牲者の中には、人道支援物資を受け取りに訪れた人も含まれているということです。

ガザではこれまでの死者が5万6500人以上にのぼっていますが、イスラエル軍の北部での侵攻拡大に伴い、さらなる犠牲者の増加が懸念されています。