アメリカ軍が空爆したイランの核施設について、トランプ大統領が「完全に破壊した」と主張する一方で、それを否定するような指摘も相次いでいます。
トランプ大統領
「アメリカ軍はイランの核計画を消滅させた」
トランプ大統領は29日放送のFOXニュースで、アメリカ軍によるイランの核施設への攻撃について「これまで誰も見たことがないほど完全に破壊された」と、これまでの主張を改めて繰り返しました。
一方で、IAEA=国際原子力機関のグロッシ事務局長はCBSテレビのインタビューに、アメリカ軍の核施設への空爆は「深刻な被害」を与えたものの、「完全な損傷」には至っていないと答えました。
IAEA=国際原子力機関 グロッシ事務局長
「完全な破壊ではない。イランは(濃縮ウランの)製造能力をもっていて、彼らが望めば核開発を再開できるだろう」
グロッシ氏は、イランは「数か月以内」にウランの濃縮活動を再開できる可能性があるとも話しています。
こうしたなか、ワシントン・ポストは29日、複数のアメリカ当局者の話として、アメリカがイラン政府高官同士の通信を傍受したなどと報じました。
傍受した通信では、21日にアメリカ軍が空爆したイランの核施設への被害について、イラン政府高官が「予想よりも壊滅的ではなかった」と述べていたということです。
核施設の被害の実態が注目されています。
注目の記事
年末の大掃除に「終活」の視点を! 実家の片付け、業者に委託すると…費用は平均100万円! 溜めこまないコツは「日ごろから…」

コメダ珈琲を訪れた80代男性「100万円を持って来ている」ベテラン店員が感じた“違和感” 特殊詐欺被害を防いだ「いつもの会話」

「役員は下を向いて黙っているだけ」笹子トンネル事故で亡くなった姉 中日本高速道路の姿勢に妹が感じた“諦め” 【天井板崩落事故の遺族の訴え 前編・中編・後編の前編】

お年玉の由来って何?お金じゃなくて「餅だった」説&「大人同士のやり取りだった」説 歴史学から見ると

「カビた部分だけ捨てる」は誤解 中には“最強クラスの発がん性”を持つ毒も…加熱しても消えない『カビ毒』の正体

「私の長女は事件で亡くなりました。はっきり言うと、殺されました」20年前に殺人事件で長女(28)を失った父親が訴える「命」の意味【前編】









