小田原短期大学の通信教育課程で、幼稚園教諭2種免許の取得に必要な単位認定試験の際、模範解答の書き写しが認められるなど不適切な試験を経て、学生が免許を取得していたことが分かりました。

一般的に、幼稚園教諭2種免許の取得に必要な大学の単位認定試験では、各大学の判断のもと、テキストや資料の持ち込みが認められています。

小田原短大によりますと、毎年およそ1800人が卒業する通信教育課程で、試験の際、テキストに掲載された内容と同じ問題が出され、模範解答も持ち込める状態で、学生はそれを書き写しながら回答できる状況だったということです。

今年2月にあった一部報道を受け、文科省は大学側に調査を指示し、3月、「丸写しでの単位取得は不適切」として口頭で改善を求めました。

小田原短大は今月19日、改善策として試験時に模範解答の持ち込みを認めない、同じ問題を出さない、などの対策を講じると発表しました。