愛媛県松山市の教育委員会は28日、小麦アレルギーのある市内の児童1人が、小麦を使用したメニューを給食で誤って提供され、救急搬送されていたと明らかにしました。

松山市教委によりますと、3日の給食の時間に市内の児童1人が舌の違和感と腹痛を訴え、抗アレルギーの頓服薬を服用したものの改善せず、アナフィラキシーを緩和するエピペンを使用し、救急搬送されました。

児童の症状は当日の夕方には落ち着き、翌4日から登校しているということです。

児童には小麦など複数の食物アレルギーがあるということですが、当日、小麦入りのシチュールーを使用したキャロットスープが、誤って提供されていました。

先月中旬、栄養教諭が児童のアレルギー情報をシステムに入力した際、漏れがあり、
他の担当者も気付かなかったため、調理場への指示書に誤りが生じたのが
原因だということです。

松山市教委は、再発防止へ、チェック態勢を強化する方針です。

なお、この児童は2022年にも給食で同じく小麦を使用した
メニューを誤って提供され、救急搬送されていましたが、
市教委は公表していませんでした。
この際は、調理場から小麦の使用について学校に連絡が来ていたものの、
担任が確認を怠っていたということです。