メイが生まれたのは西アフリカのブルキナファソ。幼いときに親を失って保護され、推定2歳で安佐動物公園にやってきました。親は、象牙の密漁で命を奪われたとみられています。

広島市安佐動物公園 野田亜矢子 獣医師
「親に育ててもらってないんですよ、メイちゃん自身が。ゾウはメスを中心とした群で生きている動物で、実は自分の弟や妹にあたるゾウを群れの中で見ながら育って、自分の子育てのときに生かす生き物なんですね。なのでメイは子育てしない可能性があると思って、やはりミルクは絶対用意しようということになっていました」

スタッフ一丸となって子育てを知らないメイと赤ちゃんを守りたいー。園では、万全の態勢で出産の日を迎えることにしています。
広島市安佐動物公園 野田亜矢子 獣医師
「本当だったら年上のメスとかがすごいバックアップをするらしいんですよ。ゾウの子育てって。多分その年配のメスであったりきょうだいの役割を果たさなきゃいけないのが、私たちになるだろうなって思っているので。落ち着いて子育てができる環境も含めて、整えてあげないといけないなと思っています」
