イランの国会が原油輸送の要衝ホルムズ海峡の封鎖を承認したなどとイランメディアが報じました。実施には大統領をトップとする委員会の決定が必要で、実際に封鎖に踏み切るかは不明です。
イランメディアは22日、安全保障や外国政策の委員会に所属する議員の話として、イラン国会がホルムズ海峡の封鎖を承認したと報じました。
今回の承認は、アメリカ軍による核施設攻撃への対応だということですが、最終的な決定はペゼシュキアン大統領をトップとする最高安全保障委員会の判断が必要になるということで、現時点では実施に踏み切るかは不明です。
また、イランでは国の重要な政策決定は最高指導者のハメネイ師が下していて、今後、ハメネイ師の判断が大きく影響してくるものとみられています。
これに先立ちイランのアラグチ外相は、核施設への攻撃の対応には「さまざまな選択肢がある」と述べ、ホルムズ海峡封鎖の可能性を排除していませんでした。
ホルムズ海峡は、世界で輸出入される原油の3割ほどが通過するほか、日本に向かうタンカーの多くもこの海峡を通っていて、仮に封鎖されれば、日本を含む世界に大きな影響を与える恐れがあります。
一方、アメリカのバンス副大統領は、ホルムズ海峡を封鎖すればイランから石油が輸出できなくなり、経済に大きな打撃になるとして「イランにとって自殺行為だ」と指摘しました。
22日、NBCテレビの番組で述べたもので、イランがホルムズ海峡を封鎖しても「意味があるとは思えない」として、「意味があるのは交渉のテーブルにつくことだ」と強調しています。
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