任期満了に伴う高岡市長選挙は22日告示され、現職と元市議会議員の合わせて3人が立候補しました。本記事では各候補者の訴えを第一声の全文、および動画をノーカットで伝えます。

新人・中川加津代候補「皆様おはようございます。今日は本当に梅雨とは思えないくらいの、また、蒸し暑い一日がスタートしておりますけれども、このように、私の市長戦に向けた出陣式に、たくさんの方々、早朝よりお集まりいただきまして、本当に、本当にありがとうございます。3月に12年間務めさせていただいた市議会議員の職を辞して、新しいステージに向かって動きを進めてまいりました。自分の一念で立ち上がったわけですけれども、内心本当に出陣できるのかという不安と葛藤の中でこの数か月を過ごしてまいりました。まずもって谷口統括責任者はじめ、スタッフの皆さんに、今日ここに出陣できること、立たせていただいていることに、深く、深く感謝を申し上げたいと思います。本当にありがとうございます」

「12年間の議員活動があったわけですけれども、市議会議員というのは、やはり地元、地域エリア代表というきらいがあって、全市的に、高岡市に活動を広げたときに、まだまだ、私、中川加津代という知名度が薄く、本当に政治家というのは、一日一日の積み重ねが大事なんだなということを、この選挙戦、臨むにあたって、思い知らされております。その中で私、中川加津代がどんな人間なのか、どういうプロフィールを持っているのかというところからのスタートでありました。簡単に、皆さん方にお配りしたビラの中には、氷見市出身、双子の子どもを産んで、仕事を両立している生活者、主婦であるというところまで、簡単なプロフィールを掲載させていただきましたけれども。私が生まれ育った氷見は、30世帯ほどしかない、本当に小さな村で、この高岡に移動しようと思ったときには、自宅からバス停まで、30分自転車をこがなきゃ行けない。そこからバスに乗って氷見駅へ行って、そしてようやく高岡駅に辿りつけるというような、そのバスさえも1時間に1本しかないような、大変不便な幼少時代、学生時代を過ごしてまいりました。これが、でも当たり前だと思っていて、『こうしなければ街の中には行けないんだなあ』ということを思って、育ってまいりましたけれども、結婚を機に高岡に嫁いでくると、また全然違う環境が広がっていて、それが今の若者世代にいくと、この高岡よりももっともっと都会に行きたい、もっともっと環境のいいところに行きたいなという心理になるのも頷けるな、納得できるかなというふうに思っております」

「そんな中でいろんな経験をさせていただいて、議員にならせていただいたんですけれども、1人1人、市民の皆さんの住民の皆さんの声を聞いていると、いろんな悩み、課題は千差万別です。1つ1つの悩みにダイレクトに、その答えを見出すことは本当に難しいですけれども、しっかりと咀嚼して、市内全域に、市民全体にその効果が表れるような市政運営、少しでも納得いただける、満足いただける、そんな市政運営こそが、これからの人口減少、特に高齢化の社会において、望まれる、求められているのではないかということを、常々感じ始めておりました」

「4年前に角田新市政スタートしました。当時、大変、市内でも政治に対する閉塞感、漂っていました。その中で若いリーダーが誕生したわけですけれども、その期待感であるや、この4年たって、皆さん、実感というのは沸き起こっているでしょうかね。これで何度も報道関係者の方々から取材を受けましたが、私が出した答えは、一市民としての答えでもありますが、大変期待外れ。期待感になかなか応えていないという現状があると、これを何としても変えねばならない、その変えなければいけないという1つの大きな要因に、市長と議会との関係性、議員代表制である、本来では緊張感を持って前へ進めていく、そういう姿が理想的であった中で、もうお友達議会のようになっている。市長と議会、お仲間が好きか嫌いかで、この高岡市の右左を決めている。こんな、こんな政治あってはならないですよね。私が市議会議員に、平成25年に初めて挑戦したときも、怒りでありました」

「先ほども、男女雇用機会均等法の話、成瀬さん(=後援会参与)にしていただきました。私が社会人に出たとき25歳で定年でした。女性は25歳で定年です。まだまだこの国の法律が地域まで地方にまで及んでいない、そんなちょうど端境期でした。それからどうやって私は生きていこうと考えましたけれども、これはまあ斡旋もありましたけれども、この流れに身を任せていては、自分がどういう人生を築けるか本当に不安だった、立ち上がろうということで、自分の手に職をつけるということで、アナウンスの世界に飛び込みました。そこでもやはり不安定な生活であります。1年1年が契約で、そうこうしているうちにリーマンショックが起こって、またさらに不安定な世の中になった。こういう世の中の流れの中で、私たち女性に限らずですけれども、みんな今、市民の方々含めて、国民も含めて、不安を感じながら生活している。特に地元、この高岡市民は、高岡市政がしっかりと支えていく、そんな行政運営が求められていると思います。繰り返します。ばらまき政策、場当たり的、自分さえよければいい、いわゆる今の言葉の流行り、政治屋は必要ないんですよ。そういう政治から脱却して、本当の意味で、市民が政治を取り戻す、市のオーナーは市民であるということを、しっかり市民の方々にも気づいてほしい。目覚めてほしい。そういう思いをぜひ声にあげることで、立ち上がりました」

「自民党に所属しながら12年間、女性議員のこの地位を守り続けてきました。女性層からは『頼むから、この議席をこのまま維持してくれ』『このまま女性議員として先を走ってほしい』こんな声たくさんありました。でもそれは保身でしかない。今ここで誰かが立ち上がらないと、この古い古い昭和政治に歯止めがかからない。私が火中の栗を拾うつもり。自分が身を投げ打ってでも、このことをしっかりと訴えかけていきたいと思っています。4年間、角田市政を、駄目だ駄目だと批判するばかりの候補にも絶対に負けたくありません。本当に高岡のことを思っていれば、この4年間何をしてきたのか、しっかりと自分にも問いかけながら、この選挙戦、戦っていきたいと思っています」

「今、私が考える大きなビジョンは、この高岡が自立すること。自分たちでお金を稼ぐこと。お金がない、お金がない、高岡は貧乏だからねと。そんな嘆いていてもお金は降ってきません。そして、高齢化が進んでいきます。高齢化が進んでも子どもは生まれない。どんな政策を打っているんですか。子ども増えてませんよ。子ども増えるような、的を射た、そんな政策を打たねばなりませんよ。とどのつまり、そのつぎはぎな政策をやっているから事態が変わらないんですよ。私は一点突破、一点集中、経済を成長させること。この地域経済が好循環を生んで若者がこの高岡に、とどまり、もっともっと若い人がこの高岡に移り住んで、将来の高齢化社会をしっかりと下支えする、その移り住んだ若者も、自分たちがこの高岡に住めて良かったな、幸せだと思ってくれる、人生設計が描ける、こういう好サイクルを生み出していく。そのためにも、経済を好循環させていく。それしかないと思ってます。地域雇用をどんどん、どんどん促す。そのために市の職員しっかりと働いてもらうような、そんなリーダーを目指していきたいと思っています」

「このことが、なかなか私自身のプロフィールも含めて、市民の皆さんに伝わりきれていない。1週間と限られた時間ですけれども、しっかりと多くの方々に訴えかけながら、高岡市政がどんな方向に今進んでいくか、賢明な判断を市民の方に問いかけたいと思います。そしてもう一つは、私は女性であります。女性は本当にこの政治の世界、生きづらかった。それでも私は政治を諦めません。もっともっと私の次に続く、若い若い女性、女性が政治に向けて立ち上がってくることも、大きく胸に期待を秘めつつ、ぜひまい進してまいりたいと思っておりますので、どうか今日お集まりの皆さん、本当にこの言葉を、お1人お1人周りに広めていただいて、勝利を勝ち取って参りましょう。頑張って参ります。どうぞ応援よろしくお願い致します」

高岡市長選挙は6月29日(日)投票で即日開票されます。

新人・出町譲候補
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1994944?display=1

現職・角田悠紀候補 
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1994938?display=1