21日朝、長崎県平戸市の沖合で、シーカヤックに乗って釣りをしていた男性(40代)が海に転落し、2時間半ほど漂流した後、巡視艇に救助されました。

平戸海上保安署によりますと、海中転落事故が起きたのは、長崎県平戸市田平町の沿岸から約1.5キロの沖合で、21日午前7時半ごろ、長崎県佐世保市の男性(40代)が乗っていた長さ約2.7メートルのシーカヤックが転覆し、男性が海に転落しました。

男性はライフジャケットを着用していて、転覆したシーカヤックにしがみつきながら海から上がろうとしましたが、上がることができず、2時間近く経ってから、持っていた防水の携帯電話を使い、一緒に釣りに来ていた友人に連絡。

友人2人は、男性とは離れた場所でそれぞれシーカヤックに乗り、釣りをしていたことから、男性が転落したことに気づいていなかったということです。

午前9時半前、友人からの118番通報を受け、巡視艇かいどうが出動。

男性(40代)は、長崎県平戸市田平町長戸鼻沖合で発見され、転落から約2時間半後の午前9時50分すぎ、救助されました。

男性は、意識があり、呼吸も正常で、会話もできたということですが、低体温症の疑いで平戸市内の病院に搬送されました。

その後、容体は安定していて、入院の必要もないということです。

事故当時、長崎県平戸市には強風注意報が出されていて、平戸海上保安署では、強風に煽られたのが事故の原因としています。