2022年から続くロシアのウクライナ侵攻をめぐって、ヨーロッパからウクライナへの支援総額がアメリカの総額を上回ったとする調査結果をドイツのシンクタンクが発表しました。
ドイツのシンクタンク「キール世界経済研究所」によりますと、2022年に始まったロシアのウクライナ侵攻でヨーロッパ各国からのウクライナへの支援総額が今年4月まででおよそ12兆円に上り、アメリカの11兆円を上回ったということです。ヨーロッパからの支援額がアメリカを上回ったのは侵攻開始以来、初めてだとしています。
アメリカは今年1月のトランプ政権発足以降、支援の一時停止などを行っていますが、ヨーロッパではイギリスのほか、スウェーデンやノルウェーなどの北欧諸国が援助を急増させ、アメリカの埋め合わせをしていると分析しています。
研究所の担当者は「これが一時的な急増なのか、ウクライナの主要な支援国としてヨーロッパの役割がより永続的に変化し始めたのかは、まだわからない」としています。
各国の支援額は、政府の公式発表や国際メディアなどの情報を基に算出しているということです。
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