梅雨の晴れ間で長崎県内で真夏日が続くなか20日は、ことしはじめて熱中症警戒アラートが発表されました。暑さが続くなか、企業は従業員を熱中症から守るためどのような対策をしているのでしょうか。

強い日差しが照りつけた20日の長崎県内。日中の最高気温は島原市で33.9℃、長崎市で31.8℃となるなど各地で今年最も暑くなりました。

長崎県では20日、運用開始以降、最も早く熱中症警戒アラートが発表される中、県内で午後4時までに熱中症の症状で救急搬送された人は10人でこのうち4人が中等症となっています。

一方、今月から企業では熱中症対策が義務付けられる中、県営バスでは運転手の制帽の着用を20日から選択制としました。

(長崎県営バス乗合事業部柿原幸記 部長)「乗務員の執務環境、乗務環境の改善を図る観点から実施をする。」

今回の対策を受けて運転士の約9割が帽子を脱ぐ選択をしているということです。

(運転士)「やっぱり日差しが今まであって額に汗がついてたりして(暑いです)。」

気温が上がりやすい運転席制帽を脱いで冷房が当たることで頭に熱がこもることも防げるということです。

こちらは長崎市の警備会社「長南(ちょうなん)」です。

炎天下での業務も多いためファンがついたベストを着用するなど以前から熱中症対策に力を入れています。

(株式会社長南 和倉欣也 次長)「危険な暑さなので自分では大丈夫と思っていても異常な下からの照り返しと上からの(日光)。この対策だけは絶対に必要ですよね。」

これからが夏本番、企業でも家庭でも熱中症にならないための対策が求められています。