国の文化審議会は、愛媛県今治市の「旧八木商店本店庭園」を登録記念物に登録するよう、文部科学大臣に答申しました。

県教育委員会などによりますと、今治市波止浜にある「旧八木商店本店庭園」は、大正中期に建設された蟹工船の先駆者としても知られる実業家・八木亀三郎の店舗兼住宅にしつらえられた近代庭園です。

枯山水と露地を見事に融合させたメインの庭をはじめ、裏庭へとまわる回遊路は裏山を経由していて、展望スポットとして庭園の構成に取り込んでいる点が特徴的です。

施設を管理する 藤高タオル 藤高豊文 会長
「この度受賞(登録)を受けて広く今治市民、全国に知っていただくことができる機会になったと考えています。将来にレガシーを残すことによってこれから生きて来ることを願っています」

「旧八木商店本店庭園」が国の登録記念物に登録されれば、県内では松山沖の「ターナー島」や東温市の「上林の風穴」などに続き、6件目です。