柏崎刈羽原発の再稼働について県民から意見を聞く公聴会。5回のうち、初回の公述人10人が20日、公募で選ばれました。
公聴会は、花角知事が再稼働について「県民の受け止めを見極める」方法の一つとしているもので、県内5か所で開催されます。

県は、公募で各回5人から10人程度の公述人を選ぶことにしていて、20日は初回の今月29日、柏崎での公述人を決める委員会が開かれました。

委員は原子力や県政に詳しい大学教授ら3人で、明確で事実に基づいた意見であるかなどを基準に、性別や年代のバランスも考慮し、

30代以上の男女22人の中から賛成3人、反対4人、条件付き賛否3人の合わせて10人を選んだということです。

【県知事政策局 前田典明 政策統括監】「公聴会は県民の多様な意見の把握するものなので様々な意見を聞かせてもらいたい」
公聴会のやり方をめぐっては波紋を呼んでいました。

【花角知事(6月4日)】「(公述人が)誹謗中傷を含めていろいろな声にさらされることへの心配、自由な発言を担保するための環境をどう整えるかということは重要な観点」

県は当初、プライバシーの保護の観点から非公開で実施し、リアルタイムでの配信は音声のみとしていました。

これに対し、報道各社から「真実性が担保できない」などの批判があり、公述人が了承した場合は映像も含めてオンライン上で公開するとしました。

公聴会は柏崎市のほか、長岡市や新潟市など県内5か所で8月末までに行われます。