国連は「子どもと武力紛争」に関する年次報告書を公表しました。イスラエル軍によるパレスチナへの攻撃などにより、子どもへの重大な人権侵害は過去最多に上ったとしています。

国連が19日に公表した「子どもと武力紛争」に関する年次報告書によると、2024年に確認された子どもへの重大な人権侵害は過去最多の4万1370件だったということです。

これは前年と比べて25%多く、パレスチナ自治区ガザ、コンゴ民主共和国、ソマリア、ナイジェリア、ハイチなどで特に深刻な状況だということです。

国連は、「世界中で激化する紛争は子どもたちを殺害し、負傷させ、飢えさせ、レイプしている」としたうえで、「私たちは、もはや後戻りできない地点に立っている」などとして、子どもたちを武力紛争から守るよう訴えています。