アメリカの中間選挙の投票が日本時間の今夜から始まります。逆風の民主党を率いるバイデン大統領は最後まで必死に支持を訴える一方、「ホワイトハウスを取り戻す」と意気込むトランプ前大統領が思わせぶりな発言も。

バイデン大統領
「この選挙は、ふたつの全く異なるアメリカの未来を選ぶ選挙なのです」

4年ごとの大統領選挙の間に行われ、バイデン政権の1年10か月に対する国民の審判と言える中間選挙。なかでも最大の焦点となっているのが、議会での勢力争いです。「歴史的な物価高」という逆風の中、民主党は上下両院で過半数を失うおそれがあるのです。

まず上院、定数100人のうち民主と共和が今は50議席ずつ。採決で同数の場合、上院議長を務めるハリス副大統領が1票を投じるため、かろうじて民主党が今は事実上の多数派ですが、今後どうなるのか。

バイデン大統領
「力を合わせれば、私たちにできないことは何もない。だから投票です。投票に行くんです」

情勢調査では「若い人の票が伸びれば民主党に有利に働く」との分析も出ていて、最後の演説会場に大学のキャンパスを選んだバイデン大統領は、上院選について「勝つと思う」と自信を見せています。

一方、中西部・オハイオ州での共和党の集会では。

トランプ前大統領
「もしこの国の破壊を止め、アメリカンドリームを守りたいなら、明日は共和党に投票し、巨大な赤い波を起こすのです」

最新調査によると、全議席が改選される下院では、共和党が過半数を奪い返す公算が大きくなっています。「2024年にはホワイトハウスを取り戻す」と意気込むトランプ氏は、さらに。

トランプ前大統領
「フロリダの邸宅マール・ア・ラーゴで11月15日火曜日にとても大きな発表を行う」

中間選挙の結果が判明したのち、2024年の大統領選挙への出馬を表明する可能性も。

2年後の大統領選を見据えた戦いの結果を世界が注目しています。