1票の格差が最大3倍を超えた今年7月の参議院議員選挙が憲法に違反すると、岡山県の有権者らが選挙の無効などを求めていた裁判で、広島高裁岡山支部は「合憲」と判断しました。


この裁判は、岡山県の有権者が、「1票の格差」の是正を求めて起こしたものです。


7月の参院選で、議員1人当たりの有権者数が最も少ない福井選挙区を1とした場合、岡山選挙区では、0.41票の価値しかないと、選挙の無効などを求めていました。


きょう(8日)の判決で広島高裁岡山支部は、「違憲の問題が生ずる程度の著しい不平等状態にあったとはいえない」と、「合憲」と判断し、有権者側の請求を棄却しました。


7月の参院選を巡っては、全国の高裁や高裁支部で16件の裁判が起こされ、「合憲」と判断されたのは5件目です。


原告側は判決を不服として即日上告したということです。