熱中症のリスクが高まる季節を前に、18日、山口労働局が山口県防府市の企業をパトロールし、労働環境が安全かどうかを確認しました。



「安全パトロール」は、山口労働局が防府市のブリヂストン防府工場で実施しました。

防府工場では今年から熱中症対策として、作業員が腕時計型のセンサーをつけています。

センサーが集めた体温などの情報を人工知能が管理し、異常があれば本人や現場責任者に知らせが届きます。

ブリヂストン防府工場 小林直樹さん
「やっぱり1人で作業をしている人もいますので、周囲に気づかれにくいということもありますし、自分じゃ体調が悪いというのが分からないこともありますので、安心感はあると思います」

今月から連絡体制の整備などの熱中症対策が企業に義務づけられました。

防府工場では細かく休憩時間を設け、休憩室に飲料水やアイスクリームを備えるなどの対策に取り組んでいます。



山口労働局 鈴木輝美 局長
「注意していかなくちゃいけない、防止しなくちゃいけないという意識を持って、作業というか業務に当たっていただきたいなと思っています」

去年、山口労働局の管内では3人が仕事中の熱中症で死亡していて、企業側の意識改革が求められるとしています。