犠牲者の遺骨発掘に向けた活動が進められている山口県宇部市の長生炭鉱で18日、4回目の潜水調査が始まりました。



宇部市にあった長生炭鉱は、太平洋戦争中に水没しました。

犠牲者183人は今も海底に取り残されたままです。

遺骨発掘と返還を進める市民団体は、韓国の遺族が見守るなか、きょう4回目の潜水調査を実施。

ダイバーの伊左治佳孝さんが沖側の排気筒・ピーヤから旧坑道を100メートルほど進み、坑口からおよそ400メートルの地点に到達しました。

刻む会が遺骨があるとみている本坑道方向に向かう側道は見つかっていません。

水中探検家 伊左治佳孝さん
「ご遺骨があるエリアは奥側に近いところかなと思っていて、できるだけ奥に行くのが正しいのかなと」

進んだ先はこれまでより水の透明度が高く、旧坑道の作りもしっかりとしていたということです。

長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会 井上洋子 共同代表
「崩れてくるような危険性も低いのではないかと、安全性の面で潜っていただいて、次への希望が持てるかなと」

調査もあすも行われさらに200メートルほど進みたい考えです。