カトリック長崎大司教区の神父らからパワーハラスメントを受け退職を余儀なくされたなどとして、元職員が大司教区に損害賠償を求めた訴訟で17日、和解が成立しました。
訴状などによりますと、2017年から長崎大司教区で人権相談業務を行っていた元職員は、複数の神父らからパワハラを受け心的外傷後ストレス障害を発症し3年前に退職。
大司教区側の安全配慮義務違反が原因だとして、およそ5380万円の損害賠償を求める訴えを長崎地裁に起こしていました。
17日に成立した和解の条項には、大司教区側が和解金を支払うことや神父らに元職員の名誉を害する言動はしないことを説明することなどが盛り込まれています。
和解金額については、明らかにされていません。
(原告コメントを代理人弁護士が代読)「裁判の終結を迎え、ほっとした気持ちと同時に、率直に『疲れた』という思いを感じています」
一方、被告の大司教区側は和解条項のため「これ以上の取材には対応できかねる」としています。