長崎市の恵の丘長崎原爆ホーム別館で暮らす被爆者の代表らが17日、平和への思いを伝える被爆80年の祈念事業として平和祈念像前で折鶴や歌を捧げました。

恵の丘長崎原爆ホーム別館のおよそ170人の利用者が平和への思いを込めて折った折鶴の一部を花輪に仕立てました。

被爆者・平山惠美子さん(91)「また戦争の始まったたいね。そいけんもう、平和になるように、戦争がないように、と心を込めて折りました」

ホーム別館では、今年度、「被爆80年祈念事業」が発足。利用者の代表らが平和への思いを伝える取り組みを企画・実行しています。

被爆者・草野タカ子さん(85)「(平和祈念像を)見るとね、なんか思い出すのかな、何かしら。涙しかないわ。あたし5歳だったから」

17日は、82歳から92歳までの代表5人が、折鶴の花輪を平和祈念像前に捧げました。祈念事業のテーマは「平和のバトン」です。

被爆者・山口暁美さん(82)「今、私たちに出来ることは、平和への想いを祈り、伝える。この鶴と歌にのせて、世界中に今、想いを届けたい」

♪風にのせて世界中に「あの日の記憶は変わらない~」

ホーム別館では来月、これまでの平和活動の歩みをまとめた展示も行う計画で多くの人に見てもらえるよう準備を進めています。