日系人と多くの交流 ブラジル訪問の背景は

高柳キャスター:
今回のブラジル訪問では、施設の数だけで言うと、約30か所も訪れているということです。

2024年のギリシャ訪問の際は、14か所でしたが、日程の違いがあるので、一概に比較はできません。それを考えてもかなり多いということがわかるかと思います。

その多くで幅広い世代の日系人と交流をされていた佳子さまですが、訪問にはどういった背景があったのでしょうか?

TBS報道局社会部 米田祐輔 記者:
ブラジルに移住した人々にとって、「日本」というのは故郷であり、その子孫の方々もルーツを感じている場所です。

皇室というのは、日本を象徴する方々なので、その方々が来てくれて、自分たちとお話してくれるというのを、すごく喜んでいるように感じます。

ブラジルには上皇ご夫妻を始め、今の天皇陛下、秋篠宮ご夫妻も行かれています。代々行かれているところに、佳子さまも行かれて、「自分も直接交流をしたい」という思いがあったと思います。

井上キャスター:
佳子さまの姿を拝していても、自分を捨てきって「全ての方のために、皆さんのために」というものを感じます。ブラジルに住んでいる日系人の方からすると、こんなに嬉しいことはないのではないかと思います。

文芸評論家 三宅香帆さん:
様々な都市を回られたというのが、本当に素敵だなと思いました。

有名なところだけではなく、「こんなところまで来てくださるんだ」と思う方もたくさんいらっしゃったのではないかと思います。

出水キャスター:
「地理的には遠いですけれども、心の距離は近いことを喜ばしく思います」というコメントも、非常に心に残りました。

ブラジル中に報道されたようなので、皆さんの心の中に、佳子さまが住んでしまっているような状況になっているのではないでしょうか。

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<プロフィール>
米田祐輔 
TBS報道局社会部 宮内庁キャップ
佳子さまの海外公式訪問に2度同行

三宅香帆さん
文芸評論家
著書「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」で
「新書大賞2025」受賞 31歳